我が家のWB工法の費用大公開!換気システムのメリット・デメリット

WB工法

家を建てたい!ただ、ネットや見学会に行くと『〇〇工法』『△△工法』など色々な工法を勧められて結局のところ何が正解なの?ってなる方が多いかと思います。そこで今回は私たちが選んだWB工法とは?メリット・デメリット、なぜWB工法を選んだのかを伝えたいと思います!

WB工法とは・・・

いきなりWB工法と言われても何かはわかりませんよね。WB工法とは『ダブルブレス』の略で、簡単に言えば呼吸する家になります。呼吸するとはどういう事かと言うと、自然のエネルギーを利用して家の中から湿気と共に化学物質や匂いを外に逃し、換気を行う家になります。更に、通気断熱という仕組みで通気層の空気とネオマフォーム断熱材で温度を保ちます。

形状記憶合金のバネが気温とともに伸縮することで、夏は空気を壁内で循環させて涼しく、冬は空気層が断熱材になり暖かくなる仕組みです。冬場も完全にシャッターが閉じ切るわけではなく、多少の空気の動きはあるため、壁内に化学物質は流れます。これは空気の濃度勾配を利用しています。

換気の重要性と種類

家を建てる方なら必ず耳にするであろう言葉、高気密高断熱。つまり大きなクーラーボックスに私たちは住んでいるようなものなんです。考えてみてください、大きなクーラーボックスで生活したらどうなるか・・・酸素は薄くなり、匂いはこもり、空気は淀むことは想像に難くないと思います。それが原因で起こる病気がシックハウス症候群という、頭痛・めまい・倦怠感・湿疹・喉の痛み・呼吸器疾患等を引き起こす病気です。

つまり換気を適切に行うことは健康に暮らすために不可欠なことなのです。

換気の重要性はわかっていただけたと思うので、まずは世の中にある3種類の換気システムを簡単に紹介します。

第一種換気

第一種換気とは機械吸気・機械排気する換気システムです。

メリットとしては、内気と外気の温度差を使って熱交換をしてから空気を取り込むため、冬場の外の冷たい空気や、夏場の暑い空気が室内に入りにくいです。吸気の際に外気温の影響を受けにくいので省エネになります。

デメリットは、吸気と排気を機械で行うので初期費用が高くなります。また、故障した際のメンテナンスコストも高額になることがあります。

第二種換気

第二種換気とは機械吸気・自然排気する換気システムです。

これは住宅ではほとんど使用されることはなく、病院や医薬品工場などで使用されます。機械で吸気し、室内の気圧を上げ排気口から自然に排気することで、ドアを開けた際などの菌やウイルスの侵入を抑えます

住宅で使用されない理由として、室内の気圧が高まると室内の湿気が壁内に移動しようとするので、壁体内結露のリスクが高まる可能性があります。

第三種換気

第三種換気は自然吸気・機械排気する換気システムです。

こちらが日本の換気システムでは普及率が一番高いものになり、メリットは比較的安価に設置することができ、故障の際も排気部分の機械を交換するだけで済みます。

デメリットとして、自然吸気なので外の影響を受けます。夏は暑い空気が、冬は冷たい空気が室内に入ってくるので吸気口の位置を考える必要があります。リビングで過ごしている時に冷たい空気が顔に当たったりしたら嫌ですよね。

WB工法を選んだ理由

上記の説明でなんとなく換気の特徴がわかったかと思います。それではなぜ私たちがWB工法を選んだかということですが、ズバリ!『ズボラだから』これにつきます!

は?ズボラと換気になんの関係があるの?と思いますよね。わかります。

上の説明ではあえて書かなかったのですが、どの換気システムを選んでも避けることのできないデメリットがあるんです。それはフィルター掃除!しかも推奨は半年に1回。うん、無理です。

ではなぜWB工法がズボラに刺さるのか、WB工法は法律上換気システムの設置はしないといけませんが、稼働する必要はありません。つまり、安価な第三種換気を設置して使わなければいいのです。

本当に換気しなくて大丈夫?と不安になりますが、国土交通大臣認定も受けているので、安心して過ごすことができます。

WB工法のメリット・デメリット

WB工法のメリットばかりをお伝えしましたが、もちろんデメリットもあります。ここからはデメリットもしっかり理解した上で家づくりの参考にしていただければと思います。

メリット

  • 壁や天井に透湿性のある自然素材(紙クロス・珪藻土・漆喰等)を使用するので科学的な匂いが少なく、空気が綺麗
  • フィルター掃除の手間がない
  • 外気を直接取り込むことがないので、温度差が生まれにくく省エネ
  • 壁内に空気が通っているので壁体内結露のリスクが低い

デメリット

  • 初期費用が高い(我が家は33坪2階建てで約150万円)
  • 機械ではないので換気の速度を調整できない(急速に換気したい場合は第三種換気を併用)
  • 施工の難易度が高いため、慣れていないハウスメーカーだとうまく機能しない可能性がある

見学会で感じたWB工法の体感

私たちはWB工法の家を建てると決めてから、10棟以上のWB工法の完成見学会やモデルハウスに足を運びました。その中で共通して感じたことは、体感でわかる空気感の良さでした。科学的な匂いがせず、木の匂いが鼻を抜ける感覚はとても心地が良かったです。『なんだか落ち着くなぁ』という感覚に陥ります。

まとめ

今回はWB工法についての説明でした。おそらくハウスメーカーを決める際に、完成見学会に足を運ぶことがあると思います。その際に換気システムは何を使っているのか、空気感などの目に見えない部分も意識してみるといいかもしれません。

それぞれ費用も違いますし、ハウスメーカーのこだわりもあると思うので、それぞれの特徴を理解した上でよく考えて換気システムを選んでください。

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