土地と間取りが決まって工事が始まる前に行われること、そう「地鎮祭」です。

何となく名前は聞いたことがあるけど、実際に何をしてどれくらい費用がかかるの?って思う方も多いと思います。今回は先日地鎮祭を終えた我が家の実体験をもとに解説したいと思います。
地鎮祭とは
まずは地鎮祭とは何なのかを解説しますね!
地鎮祭(じちんさい)は、土木工事や建築工事の着工前に行われる、工事の安全と建物の永続的な繁栄を祈願する神事です。
土地の氏神様(守護神)に土地の使用許可を仰ぎ、工事中の安全、そして完成後の家族の安寧を願う意味があります。
神主を招き、祝詞を奏上し、お供え物をしたり、神職や施主が鍬(くわ)や鋤(すき)で土地に最初の印をつける「鍬入れの儀」を行います。必ず行う義務はなく、地域や個人の考えによって実施するかどうかを決めます。

もちろん地鎮祭を省けば減額にはなりますが、願掛けや区切りの意味を込めて我が家は行いました。
当日の流れ
難しい言葉も多いですが、はじめに神主から丁寧に説明してもらえるので安心してください。施主が行う儀式もあり、少し恥ずかしさもありますが一生で一度の家づくり、羞恥心を捨てましょう!(私は捨てれませんでした)
- 開式の辞:地鎮祭の始まりを告げます。
- 修跋の儀(しゅばつのぎ):神主が祭場の敷地を清めます。
- 降神の儀(こうしんのぎ):土地の神様をお迎えします。
- 献饌(けんせん):お供え物を神様にお供えします。
- 祝詞奏上(のりとそうじょう):神主が工事の安全を祈る祝詞を奏上します。
- 清祓い(きよはらい):参加者自身や祭場の清めを行います。
- 玉串奉奠(たまぐしほうてん):参列者が玉串(たまぐし)を神前に供え、玉串料(費用)を納めます。
- 撤饌(てっせん):お供え物を下げます。
- 昇神の儀(しょうじんのぎ):お迎えした神様をお見送りします。
- 閉式の辞:地鎮祭が終了したことを告げます。
大体ここまでで30分くらいです。結構短いのであまり気負わなくても大丈夫ですよ。
準備するものや費用

ここで一番気になるのが費用だと思います。準備するものから費用まで我が家のハウスメーカーでかかった金額をお伝えします。おそらく地域やハウスメーカーによって多少の前後があるものだと思われます。
- 初穂料(はつほりょう)/ 玉串料(たまぐしりょう):神主へのお礼に渡すお金で、私たちはハウスメーカーからの指示があり3万5千円を包みました。一般的には2〜5万円とされているので、わからない場合はハウスメーカーに聞いてみることをおすすめします。
- 供え物(酒・お神酒など):こちらは酒屋やスーパーなどで、地鎮祭用のお酒をお願いするとスムーズに購入できるかと思います。酒屋で見たところ、3千円〜5千円くらいの価格帯でした。
- 服装:男性はスーツにネクタイ、女性はフォーマルなワンピースやスーツが適しているとされていますが、私たちは普通の私服で行きました。
- テント:自分たちの購入した土地に建てる紅白テントの費用になります。私たちのハウスメーカーはテント料として4万円が見積もりに含まれていました。
最終的には合計で約8万円の費用になりました。決して安くはない金額ですが、やる価値はあると思います!
感想
最初はどんなことをするのか不安もありましたが、終わってみれば気持ちも引き締まり、「今からここに私たちの家が建つのか」と実感が沸き、同時に「幸せな暮らしのためにまだまだ頑張ろう!」と思いました。
地鎮祭の後はハウスメーカーの方々と、近所の方達に挨拶回りをしました。皆さんとても優しそうな方達で環境にも恵まれたと安心できました。
「地鎮祭とか興味ないし、お金もかかるからしなくてもいいや」と思うかもしれませんが、気持ちの区切りをつけると言う意味でも地鎮祭は行うことをおすすめします。


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